自由律俳句カフェ

自由律俳人さいとうこうによるブログです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

ブログ引っ越しします!

2020年12月31日をもちまして、はてなブログでの活動を終了し、2021年1月からg.o.a.tブログへ引っ越しいたします。これまで「自由律俳句カフェ」をお読みいただきありがとうございました。新ブログでもどうぞよろしくお願いいたします! 新ブログはこちらです…

『自由律の風』創刊号

先日、自由律俳句協会初の機関誌『自由律の風』が家に届きました。 自俳協にとって念願の機関誌です。私は直接編集に携わっておりませんが、封筒から出し手に取った時は感動しました。2号、3号、4号と着実に末永く発刊が続いて欲しいものです。 内容は「巻頭…

海紅令和二年十一月号

先日届いた海紅十一月号。特に感動した句はこちらです。 繰り返しくりかえし夏の終わり告げる波 渥美ふみ→リフレインが効いています。幾重にも寄せては返す波の音が心に訴えかけます、過ぎゆく夏の思い出とともに。 またしても俺の絵になつてゆく 空心菜→句…

「青空」と「青い空」

先日、海紅の横浜立弓庵句会に参座した際のこと。 田中耕司さんが「青空」と「青い空」の違いについてお話しされました。曰く、海紅の伝統的な考え方のひとつで、 「青空」→一般的、普遍的な意味での青空「青い空」→自分で確認した目の前に広がる青空 とのこ…

海紅令和二年十月号

先日届いた海紅十月号。特に感動した句はこちらです。 たいした事もしない朝のエプロン 渥美ゆかり→たったの17音、この一行だけでストーリーが浮かんできます。毎朝エプロンを来て台所に立つのが作者の日課なのでしょう。嬉しい日も悲しい日も何年何十年と毎…

トーキョー句碑:葛飾区柴又の水原秋桜子

近所に水原秋桜子の句碑があることが分かり見に行ってきました。 柴又帝釈天近くの江戸川河川敷、矢切の渡しへ通じる砂利道の脇にひっそりと佇む句碑。割と目立つ位置にあると思うのですが足を止める人はほとんどいません。句碑の脇にあるグラウンドでは下町…

海紅令和二年九月号

先日届いた海紅九月号。私が特に感動した句はこちらです。 うつむく日の向日葵は大きい 伊藤 三枝→俯いて歩く日、ふと気づいた向日葵の影。見上げるといつもの向日葵がその日はやけに大きく見えたのでしょう。向日葵のどっしりとした存在感が伝わってきまし…

湖灯

先日、結社の大先輩から「湖灯」という句集をいただきました。昭和期に「海紅」、「青い地球」で活躍された長岡まなぶさん(1929~1986)の遺句集です。 どれも素晴らしい句ばかりで長岡まなぶという俳人の力量に圧倒されました。一部ご紹介いたします。 屠殺…

海紅令和二年八月号

先日届いた海紅八月号。私が特に感動した句はこちらです。 街角にすれちがう夏の白いブラウス 渥美 ゆかり→白いブラウスが爽やかで暑い季節の一幅の清涼剤のようです。 はつなつの老人のかぁんとベンチに 大迫 秀雪ごびゅるびっと飲む水の やまい克服しお元…

第54回原爆忌全国俳句大会の選句

先日届いた原爆忌全国俳句大会の献句集の中から20句を選句しました。 私は去年の53回大会から献句させていただいており、今年も4句を献句しています。53回大会では大会賞をいただき、京都の立命館大学で行われた表彰式に行ってきました。あれからもうすぐ1年…

箸置き

すこし前の話になりますが、かっぱ橋で箸置きを買いました。(かっぱ橋は浅草にある調理器具などを扱う大きな問屋街です) ホットサンドメーカーを買いに行ったのですが、ふらりと入った調理雑貨のお店に素敵な箸置きがあり衝動買いしてしまいました。 コレ…

自由律俳句協会奨励賞の選定委員

先日、自由律俳句協会の役員会がありました。久しぶりに役員の皆さんにお会いでき嬉しさも一入でしたが、その席で自由律俳句協会奨励賞の選定委員を任されることになりました。 自由律俳句協会奨励賞は、 「自由律俳句俳句に大きく寄与している」あるいは「…

第24回自由律俳句フォーラム

毎年春と秋の年二回、「自由律俳句フォーラム」というイベントが開催されています。事前に句を募集し、互選の結果、上位入賞者(1位~3位)には賞金が出ます。コロナ禍のため今回のフォーラムは句会がありませんでしたが、先日選句結果のみメールにて配信さ…

「詩客」に掲載されました

詩歌交流サイト「詩客」に拙句を十句掲載していただきました。※URLはこちらです。http://shiika.sakura.ne.jp/works/haiku-works/2020-06-13-20825.html ライフ さいとう こう 冬を挽くカフェの窓辺赤いガーベラが頬杖をつく港町君を訳する文法がないドイツ…

お借りしました

ずっと読みたかった本をお借りできました。 荻原井泉水の「自然・自己・自由」です。 晩年の井泉水の代表作の一つです。 どんな世界が広がっているのかワクワクしています。 じっくり勉強させていただきます。 感想はまた後日。 (分厚く、読み終わるまでに…

海紅六月号

海紅六月号が届きました。 なんと! 今月の巻頭句に選んでいただきました。 ↓の七句です。 さいとうこう パン焼ける匂い風となり君の声になり陽ざしは春キャベツ今日はネコの箸置きをならべその気になれば江戸川あの打球はツーベース童心というには切実ここ…

星野鐵之遺作展

太田区民ホール・アプリコで開催されている 星野鐵之遺作展に行ってきました。 星野鐵之氏(1939-2018)は横浜出身の画家で 海紅同人平林吉明さんの絵の師匠でもあります。 2018年に亡くなりましたが 平林さんをはじめ多くの教え子たちが恩師を偲び 今回の遺…

海紅句会

自由律俳句結社『海紅』の句会は、いわゆる「指導者」がおらず「添削」もありません。 特に定型俳句では、先生による添削が行われることが普通です。 一方、海紅は「自選」が基本的な考え方です。 自分の句は自分で選ぶ、ということです。 この自選主義は海…

久しぶりの再会

今日は、僕が所属している自由律俳句結社 『海紅』 の企画の打ち合わせで銀座に行ってきました。 ずっと自粛生活だったので、 本当に久しぶりの都心です。 電車に乗るのもほぼ二か月ぶり 新鮮に感じました。 (以前は毎日乗っていたのに!) 駅の改札に立つ…

年をとると

以前、句歴50年を超えるベテラン俳人から 「年をとると句が長くなる」 と、聞いたことがあります。 年をとると俳句を作る力が衰え、 ダラダラと長くなってしまうのだそうです。 ここでいう「俳句を作る力」とは、 簡単に言ってしまえば、 「一言でバシッと言…

まずは句会

5月25日に東京でも 緊急事態宣言が解除されました。 これを契機にだんだんと人の往来が増えていくのでしょう。 (徐々にですが)外出ができるようになれば、 何をしたいって、やっぱり一番は句会ですね。 この数か月句会をしていません。 句会ができなくなっ…

そもそも

自由律俳句ってなんでしょうか。 よく言われます。 「自由律俳句ってなんでもありなんでしょう?」 「自由律俳句って俳句なの?ただの文だよね?」 たしかに自由律俳句って五七五でもないし季語もありません。 いわゆる「フツウの俳句」とは違います。 でも…

夏日

最高気温25℃以上の日を夏日というそうです。 今年初の夏日は5月1日でした。 毎年5月5日頃が立夏なので暦の上ではもう夏です。 春と夏の間。 好きな季節です。 東京都葛飾区にある賃貸物件の二階に妻と二人暮らし。 つつじの咲く下町の細い路地を通って階段を…

はじめまして

ご訪問いただきありがとうございます。 さいとうこうと申します。 自由律俳句結社『海紅』の同人をしています。 まずは簡単な自己紹介をさせてくださいませ。 仕事に悩んでいた20代半ば。 種田山頭火の或る自由律俳句に感銘を受け 転職を決意。 ふるさと信州…