海紅句会
自由律俳句結社『海紅』の句会は、いわゆる「指導者」がおらず「添削」もありません。
特に定型俳句では、先生による添削が行われることが普通です。
一方、海紅は「自選」が基本的な考え方です。
自分の句は自分で選ぶ、ということです。
この自選主義は海紅の初代総編集者である中塚一碧楼によって唱えられました。
作者の個性を尊重し、添削を否定したのです。
この精神は今も海紅に息づいています。
もちろん、結社の主宰である社主や先輩俳人によるアドバイスはあります。
しかし、あくまでも「アドバイス」であって「指導」や「添削」ではありません。
最後に決めるのは自分自身なのです。
先生による添削がないので、自分の句の責任は全て自分にあります。
自選とはある面で孤独で厳しい考え方です。
(だからこそ、ともに切磋琢磨できる仲間の存在はありがたいです)
指導者も先輩も後輩もなく、皆が平等で独立した一人の俳人として参座する、それが海紅俳句です。
この海紅の精神を僕はとても気に入っています。
今日のところはこの辺で。
あなたが佳き句に出会わんことを…。